ヘッドマウントディスプレイ(1)
去年に発注していたソニーのHMD(HMZ-T1)が2月末にやっと来ました。丸2カ月待たされたことになりますが、最近ではソニーも増産体制に入った様ですのでこれからは入手しやすくなるかもしれません。
さて、賛否両論渦巻くこのデバイスですが、2週間色々使い倒して私の評価としては「◎」というところでしょうか。
◎:
・思ったよりも装着し易い。慣れると5秒で装着出来る。
・画質も思っていたほど悪くない。多少画素は見えるが、そのうち気にならなくなる。
・メガネとの相性もそれほど悪くは無い。多少周辺がゆがむが、致命的ではない。
△:
・やはり少々重たい。後述する天吊りは必須。
・目の幅の調整スライダーのクリックの中間が欲しい。
・左右独立の視度調整はやはり欲しい。
・PCを接続するとさすがに解像度が足りない。せめて1600×900は欲しい。
×:
・ヘッドフォンの音を何とかして欲しい。(もしくは外せる様にして欲しい。)
・おでこに当てるパッドが蒸れる。(ペーパータオルを挟んでいるがずれやすい。)
最初はメガネに重量が乗っかって、メガネの鼻当てが鼻に食い込んでしまっていました。
しかし、これは装着の仕方が間違っていると途中で気が付き、おでこパッドと頭の後ろのゴムベルトで頭全体を前後に挟み込む様にセットすれば、メガネには全く荷重がかからなくすることが出来ました。
これで暫くは満足していましたが、長時間(3時間以上)装着したままだとやはり地球の引力が非常に邪魔に感じます。
そこで、重量級HMDには定番?の「ワイヤーハンギング」をしてみました。
・着座位置のほぼ真上にロープを水平に張る。(洗濯ロープで可)
・頭の位置の真上に紐で固定輪を作る。
・固定輪に巻き取り式ワイヤーのリールを固定する。
・ワイヤーの端部をHMDのおでこパッドのT字部に引っ掛ける。
・巻き取り式ワイヤーのテンションを調節する。
これでHMDの重量の大半がキャンセルされ、尚且つある程度は前後左右に首を振ってもさほど引っ張られずに自然に映像観賞に没頭出来ます。
この「巻き取り式ワイヤー」にも色々なタイプがあって、入手可能な製品は以下の様な物になります。
・キーホルダーの巻き取り式リール。(複数を束ねて使用)
・犬の散歩用巻き取り式リード。(中型犬用)
・作業ライン用電動工具吊り下げ用巻き取りリール。
上記とは別に、以下の様な物でも使用可能です。
・ゴム紐(いわゆる「パンツのゴム」)
・釣り竿の先端のしなり。(釣り糸を垂れる。)
・天秤棒の片方に吊るす。
・滑車でワイヤーを回して錘をぶら下げる。
さて、暫くは犬の伸縮リードに若干手を加えて使っていましたが、調整しずらいのと巻き取り時にリールの内部摩擦で余計なテンションの不均一を感じて結構不快に感じていました。
その後試してみたのが「パンツのゴム」です。細めの物を何本か束にして使い、最初はきつめでセットして様子を見ながら1本づつ切って行きます。これで丁度良いポイントが見つかりました。この方式の最大のメリットは「伸縮時に摩擦抵抗が発生しない」ことでしょう。これにより、前後左右に首を振った時の異和感が激減しました。
ただ、巻き取り式ワイヤーにも、ゴム紐にも共通の欠点があります。
それは伸縮位置によって引っ張り力が変化し、着座姿勢によってテンションが変わるということでしょう。
これを何とかするには以下の方法が考えられます。
・滑車と錘を使い、釣り糸で結んでHMDとほぼ同じ錘の重さにする。
・釣り用の電動リールで、一定の張力に調整出来る機種を選択して釣り糸で吊る。
・工業用のリニアモータースライダーと高精度張力センサを使用してフィードバック制御する。
・DCモーターをロック状態で使用し、電流を一定に制御することで定常巻き上げトルクを得てこれでプーリーに巻いた釣り糸で吊る。
勿論、滑車と錘が一番安くて簡単ですが、滑車の摩擦と錘の垂直方向の慣性が快適性の邪魔をしそうです。
釣り用電動リールの機種はピンキリで、尚且つどの機種が思う様な機能を備えているか全く不明です。また、長時間の連続稼働と動作音に非常に不安があります。
リニアスライダーは、もはや開発になってしまうのでちょっと論外でしょうか。
やはり素人にも出来るのは最後のDCモーターでしょう。多少モーターの寿命が気になりますが、ベアリング入りの高トルクタイプの電動ラジコンカー用の物ならほぼ問題無いかと思います。定電流電源は市販の可変DC電源で、カレントリミッターの付いている物なら何でもOKですが、安上がりに済まそうと思ったら秋月電子辺りの可変電源キットでも使用可能です。(6Vで5Aは必要かも..)
うーむ、本来ならメーカー側でこの様なアクセサリーを作ってくれると簡単なのですが、それでは自分で重さを肯定してしまうことになるのでまずしないでしょねー。
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